コラム

TEDxのスピーカーになるには?実際に登壇した私が伝えたい3つの心得

Crystal Magician® Michel

2018年12月16日、私はTEDxにマジシャンという立場でスピーカーとして登壇しました。
今回の主催は青山学院大学。『TEDxAoyamaGakuinU』の名称で表参道にて開催され、私は2分間のクリスタルパフォーマンスと16分のスピーチを演じました。

あれから実に6年の歳月が経ちましたが、現在も当時のTEDxを観てくださる友人、そして新しく知り合った方やクライアント様がとても多く、一生もののかけがえのない経験であったと改めて実感しています。

今回は実際にTEDxに登壇した経験から、これからTEDxのスピーカーになってみたいと考えている方へ3つの大切な心得をお伝えしていきます。

それと同時に、どのようにTEDxのスピーカーになれば良いのか?という部分も、私のケースを例に登壇するために役立つヒントもお話しします。

Michel
Michel
Crystal Magician®
Profile
日本と台湾を拠点に活動する、日英中トリリンガルのマジシャン。 豪華客船飛鳥Ⅱやイタリアでのテレビ出演など数々のステージを経験した後、 現在は3言語を駆使したマジックショーで国内外のイベントで活躍中。 2018年には表参道で開催されたTEDxにてメインスピーカーとして登壇。 2023年には台湾の名門清華大学にて講演及びマジックのレクチャーを行った。 台北市の大人気マジックレストラン「Potions」唯一の日本人マジシャンとして出演中。

TEDxのスピーカーになるには?私は大学の教授から登壇の打診をいただきました

TEDxとは?

TEDの精神である「ideas worth spreading」 のもとに、TEDからライセンスを受け、世界各地で発足しているコミュニティー。2009年に、TEDxTokyoが開催されたのがきっかけで広まった。TEDxのカンファレンスは、各地のスピーカーによる講演とTEDTalksのビデオの上映によって構成され、参加者が個々にディスカッションを通してアイデアを共有し、横の繋がりを広げていく場でもある。世界中でTEDのコンセプトは広まりつつあり、2012年4月現在126カ国以上の800にも渡る都市でイベントが実施されている。

Wikipediaより引用

実は私はニュージーランドから帰国してからマジシャンの道に進むまでの期間、ほんの短期間ではありましたが、青山学院大学に入学・在籍しておりました。

TEDx登壇のオファーをいただいたのは自分が大学を離れてから数年後の当時24歳のときでした。
大学の教授とはFacebookなどで繋がっていたため、私のマジックショーの出演の様子やホームページを定期的に観ていて下さいました。

そして青山学院大学でのTEDx開催にあたり、私へ登壇のオファーを打診して下さったのです。

青山学院大学を離れマジシャンとして芸の道に進んでからは、教授とは数年近く会っていなかったのですが、「今現在の自分の姿をSNSで継続的に発信していた事がきっかけでTEDxの登壇に繋がりました。

これからTEDxのスピーカーを目指していく方は、SNSやブログなどで「今現在の自分の活動」「自己の活動に関する信念や考え方」継続的に発信して、周りの人々から見えている自分の活動や実績を常にアップデートすることが重要になってきます。

TEDxのスピーカーになるには主に2通りの方法があります。

一つは、私のように主催する立場の方から登壇依頼を頂くケース。
もう一つは、TEDx開催前に募集がかかり、そこに応募して採用されるケースです。

後者に関しては私は経験がありませんが、「TEDx スピーカー募集」などで検索するとスピーカーオーディションの情報が見つかるはずです。

いずれの方法で登壇するにしても、これからお話するTEDxに登壇する上でリスナーに価値を届けるために大切なことをしっかりと身につけていれば、スピーカーに選ばれる可能性はぐっと上がります。

心得1. まずは自分が今取り組んでいる活動に全力を尽くす

TEDxは、人前に立ってビジネスの宣伝をしたり目立つことを目的とする場ではありません。
スピーカーが人生を死にものぐるいで生きる中で培った気づきアイデアを、世界に向けて発信・共有する舞台なのです。

そんなTEDxの舞台に立つためには、「自分の経験を誰かの価値に変える」という考え方が必要になります。
では具体的にどんな経験が誰かの役に立つのか?という部分ですが、普段誰かと会話している中でよく興味を持ってもらえたり、面白いと言われるような内容が理想です。

人の心に響くメッセージは、逆境を乗り越えたり、誰も挑戦していないことに取り組む中で生まれます。

「TEDxに登壇してみたいけど、話したいことはパッと思いつかないな…」という方は、まずは自分のやりたいことや目標に向かって、全力を尽くしてみてください。
いずれ必ず、心の底から燃え盛るように熱いメッセージや信念が生まれるはずです。

人生の信念や揺るぎない軸が生まれたときこそが、TEDxの舞台に立つタイミングです。

心得2. カンペを読まずとも、どんなときも熱く語れるような話題を選ぼう

TEDxは通常の講演会とはかなり違った雰囲気(厳格なレギュレーションや時間制限)で開催されます。
目の前のリスナーだけでなく、登壇の映像は記録されてYouTube上の公式チャンネルにアップロードされす。

通常の講演会に比べるとかなり特殊なTEDxの舞台では、オンライン発信を見越して画面の向こうにまで届くほどのエネルギーを言葉に込める必要があるのです。

実は私は今回の登壇にあたり、一切の原稿を作りませんでした。
原稿が無いということは、文を丸暗記している訳ではないので、リハーサルの度に話す言葉や掘り下げる内容が微妙に変わるということです。

TEDxに必要なのは、まさにそのライブ感だと考えています。
原稿を作らずともいつでも人に熱く語り始められるような、そんな話題こそが世界に届けるべきスピーチへと化けるのです。

話すのは登壇者であるスピーカー1人ですが、それは一方的なものではありません。
目の前で聞いている会場のリスナーの方々の表情は、想像以上にはっきりと見えます。リスナーの方々と目や表情で「会話」をするように、その中で紡がれる自然な言葉が、画面の向こうにいるリスナーの心までも動かすパワーになるのです。

心得3. スピーチにエンタメ性を持たせよう

改めて、TEDという名前の意味はご存知でしょうか?
実はこの名前は3つの英単語の頭文字を取って作られています。それは、


TTechnology

EEntertainment
DDesign

これら3つの単語で成り立っています。
この名前が表す通り、TEDの精神はアートやあらゆる表現に重きを置いているのです。

私はそもそもの仕事がエンターテイナーですが、この名前の由来はあらゆるスピーカーが意識すべきポイントになります。

全てのTEDxのスピーチは「言葉によるパフォーマンスです。
いかにリスナーの方々に自分のメッセージを忠実に伝えるか。そこに不可欠なのが、リスナーの心を掴むような「エンタメ性」です。

何かスキルがあるなら、その場で数分間実演するのが最適です。自分も最初の数分は自分の代名詞である水晶玉を使ったパフォーマンスを披露しました。
または、スライドや映像で魅せるのもよし、もちろん巧みな話術で楽しませることもエンタメ性の一つです。

ただ淡々と話すよりも声に抑揚を付けたり、リスナーの方が驚くような仕掛けをスピーチの中に組み込んだりと、起承転結を意識してまるで映画の主人公のように話すとTEDxらしいエンタメ性のあるトークになっていきます。

TEDxに登壇する経験はかけがえのないもの

24歳のときにTEDxに登壇しこの記事を書いている現在、私は30歳です。
TEDxという舞台でスピーチをするということは、間違いなく人生においてかけがえのない経験となります。

歳を重ねて改めて自分のスピーチの動画を見返すと、その度に新たな発見があります。
TEDxはまさに、世界共有のインターネット上の知のタイムカプセルです。

インターネット上では今日も24歳の自分がTEDxの舞台から、世界の誰かに熱く語りかけています。現在の自分も、あのときの自分の信念を胸に進み続けるのみです。

この記事を読んでくれたあなたのスピーチに出逢える日を、私も楽しみにしています!

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日本と台湾を拠点に活動する、日英中トリリンガルのマジシャン。 豪華客船飛鳥Ⅱやイタリアでのテレビ出演など数々のステージを経験した後、 現在は3言語を駆使したマジックショーで国内外のイベントで活躍中。 2018年には表参道で開催されたTEDxにてメインスピーカーとして登壇。 2023年には台湾の名門清華大学にて講演及びマジックのレクチャーを行った。 台北市の大人気マジックレストラン「Potions」唯一の日本人マジシャンとして出演中。
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