
こんにちは。湘南のクリスタルマジシャン Michel(@michel_orbs)です。
近年日本を訪れる海外からの観光客が非常に増えて参りましたね。
私はプロマジシャンとして、鎌倉や江ノ島などの観光地で知られるここ湘南で活動しておりますが、オリンピックのセーリング競技開催地に江ノ島が選ばれた事も追い風となりこの地も一段とその勢いを増しております。
英語が話せるマジシャンをお探しの方からご依頼を受け、遠方に出張することも増えてきました。
出張出演に伺う先、しばしば『普段はやはり都内に出て活動されているのですか?』とご質問を頂くことがあります。
実は私はご依頼以外で都内に出る事は殆どなく、普段は湘南を訪れた海外からの方や、国内からの観光客の方を中心に地元に根差してマジックを披露しております。
ですので、ここ湘南を拠点として様々なお店やイベントと協働し世界各地からのお客様をエンターテイメントでおもてなしさせて頂く…と、ご依頼を頂いた時以外は地元でこのような日々を送っております。
そんな毎日を送り、海外からのお客様にマジックを演ずる中で将来の日本のエンターテイメント事情の行く末など様々なことを考えているのですが、最近特によく考えるのはオリンピックが終わった後のこと。
マジシャンという職業から世の中をみていると、観光やイベント、エンターテイメントなどの面で大きな変化が起きる予感がしているのです。
▼この記事のもくじ
英語を話せるマジシャンはまだ少ない。オリンピックは今後の日本のパフォーマンス文化の重大な転機となる必要がある
巷で懸念される、オリンピックが終わった後の日本について。
色々な説はありますが、マイナスに考えずにエンターテイメントや芸術に関することをポジティブに考えるようにしています。
カジノ法案なども通り、ますます変化していくであろう日本の娯楽事情。それでは果たして、芸術を”観る”文化は今後どのような形になるのでしょうか。
まず、近年ストリートパフォーマンス(無許可の路上ライブ等)の規制が一段と厳しくなっているのをご存知でしょうか。
法律違反なので、警察に見つかれば止められるのは当然といえば当然なのですが、世界的に見ると日本はストリートの規制がトップクラスに厳しい国です。
ちなみに、上野公園や横浜みなとみらいで観る事が出来る大道芸人さんは全員所定の審査に合格しライセンスを発行された、いわば”免許を持った大道芸人さん”です。
私が以前ニュージーランドに住んでいた頃は路上ではいつも色々な人が自分の芸を披露したり、手作りのものを売ったりとストリート文化として賑わっていました。勿論、ライセンスなどはないので無許可です。
現状、日本で合法的に何か芸を披露したり物を販売したりしようとすると、必ず『場所』を手に入れなければならない訳で、これはあらゆる活動にとっての大きな参入障壁の一つなのです。
私は主にカフェやホテル、地域イベントやショッピングセンターと恊働して活動している訳ですが、その中で常々意識しているのが、『パフォーマンス・芸術をもっとカジュアルに”観れる場所”を増やすこと。』
ジャズを聴きながら食事が出来るレストランが沢山あるならば、マジックが楽しめるレストランが沢山あってもおかしくはないはずです。
初めて自分のイベントに勇気を出してマジシャンを呼んで下さった方の、『本当に呼んで良かった』の一言が全国に溢れて欲しいのです。
現に、海外ではパフォーマンスが観れるレストランは既に沢山ありますし、路上を歩けばレベルの高い作家やパフォーマーに溢れています。
日本で今後もストリートが閉鎖されていくのならば、既にある文化にパフォーマンス文化がよりカジュアルに融合する必要があるのです。
あなたは海外旅行に行ったとき、路上やレストランで一生の思い出に残る素晴らしいパフォーマンスや作品に出逢った事はないでしょうか。
日本は、その逆を海外からのお客様に提供することが出来ているのでしょうか。
日本を訪れた方に、予期せぬ一生の思い出を。
そんな場所や機会をもっと増やしていくことを一つの目標とし、日々マジックを演じています。
本業として。もしくは副業として。好きな事を仕事にする人が日本でも増えて来ました
近年、働き方の多様性が叫ばれて来ています。
私のマジックを観て下さるお客様の中には、『実は自分もプロマジシャンになりたかったんだけど…食っていけないから諦めたんだ』と仰る方がしばしばおられるのです。
食っていけないから仕事にするのを諦める。
この選択の背景には、多くの企業が副業を禁止しているという事が一つの要因です。
その企業の仕事が本当にやりたい事ならそんなに幸せなことはないと思います。羨ましいです!
しかし何か夢がある人は、企業に勤める以上、夢を少しでも仕事にするならば会社を辞めるしか方法がありませんでした。
この常識は変わりつつあります。副業を認可する企業は今後間違いなく増えていくでしょう。
『食っていけないから、好きな事を仕事にするのは諦める』から、『食っていけないけど、好きな事だから副業として続けていく』へ。
本業だから、副業だから、どちらが凄いも偉いもないのです。
私は万が一マジックだけで食べていけなくなったら、別の収入源を確保しつつも辞めずにずっと続けると思います。
そこまでしたい理由は一つ。人前でマジックをする事が大好きだから、ただそれだけです。
例えば世間ではユーチューバーという仕事をする方も増えて来ていますね。
まだまだ世の中に職業として浸透するのに時間はかかりますが、いわば新しい形のパフォーマーです。
また、ハンドメイド作品をカフェやネットで販売される主婦の方も増えています。
どんな形であれ好きな事を人に提供したり披露する人が増えれば増えるほど、先述した海外からのお客様に”予期せぬ一生の思い出”を届けられる可能性が増えるので、これからの日本のエンターテイメント文化の行く末は非常にオープンなものだと前向きに考えています。
『何で稼いでいる人なの?』ではなく、『何をしている人なの?』へ。好きな事で自分を語れる社会へ
私の居るここ湘南では、毎日のんびりした空気が流れています。
そして、変わった人や不思議な特技を持った方も溢れています笑
正直、どうやって生計を立てているのか分からない友人や仲間が沢山おりますが、それは最早知らなくてもいいこと。
その人が何をするのが好きか。ただそれだけ分かれば一緒に面白い事をしたり、協力して誰かをもてなしたり、そして友達になれます。
私は、クリスタルマジシャン Michelと名乗り生きています。周りから見たら、水晶玉や宝石を使って奇術を披露して回る青年として認識されているでしょう笑
でも実際は、マジックを本業としながらも通訳をしたり、占い師であったり、ライターとして記事を執筆したり、果ては映像制作の仕事もしています。
全てひっくるめて、私はクリスタルマジシャン Michelという人間です。
そんな風に、誰しもが自分の一番好きな事で自己紹介が出来たら。
きっともっと、愉快な人に溢れた明るい社会、明るい国になるんじゃないかなぁと。
そう信じながら、私は今日も世界の誰かに自己紹介をするのです。


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